あの世とこの世の境目を乗り越えるものは

どうも都市伝説とかオカルトの類は好きですが、怖いのは苦手な小津です。
とくに幽霊系は苦手です。幽霊スポット探索なんてもってのほかです。
そういうところにはたちの悪い人たちもいそうじゃないですか。
しかも、整備もろくされていないので二重の意味でも怖いです。
が、苦手とはいえ好奇心にかられて、興味を持ってしまっているものがあります。
それがこれです。
Name Friedrich Jurgenson Caught on Ghost Box
なんだこのエフェクトがかった声は、と思われたかともいるでしょう
これは幽霊の声を受信しているんですね(!)
一般的に(?)ITC=Instrumental Transcommunication と呼ばれています。
つまりは電子機器を使って別世界のメッセージを受け取ろうということです。
はい、怪しいと思われた方いらしゃるでしょう。
もちろんぼくも完全に信じているわけではないのですよ。
なんとなく興味をもってしまうんですよね。
なぜこのような運動が起きたかというと、フリードリッヒ・ユルゲンソンという
スウェーデン人が、鳥の鳴き声を録音しているときに、他界した母親の声を録音した
ことがそもそものはじまりでした。
その後、ユルゲンソンは多数の声を集め記者会見を行い、2冊の本を執筆。
【※本の日本訳は、残念ながらなさそうです。】
ローマ法王が出てくるほどの大きな運動となったそうです。
ぼくが面白いと思うのは、電子機器という人間が作った機械が
あの世とこの世の媒介となるイタコとほぼ同じ働き役目をしていることです。
ついにその業界でも機械化が進んでるのか…。というのは冗談ですが
当然考えられるのは、偶然にノイズを受信機が拾い、そのノイズを聴いた本人が
そのノイズに何らかの特別な意味を与えてしまったということです。
そうであったとしても、ユルゲンソンがそのノイズを幽霊の声と理解している
限りにおいて、それはノイズではありません。
そしてそのノイズを解して故人と再会し、救われていった人がいたとしたら
僕には笑うことが出来ません。
ともあれそんな二者択一にしなくても楽しめます。
テレビの砂嵐や、ホワイトノイズは好物だという
変人の方でしたらなおさらです。
それではまた!
(おまけ)
※ユルゲンソンが最初に聴いたとされる母の声の内容は
「フリードリヒ、あなたは見守られています。フリーデル、私の小さなフリーデル、聞こえますか?」
だそうです。なんとも霊にしては温かみがある話ではありませんか。